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上の空詩集
上の空だけど、本当はその先にあるものを見つけたい。



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2008.07.07  rot hand


私の頭上に神はいない

見上げた空の虚無の穴

私は仰向けに倒れ
虚無を見つめる

何もない

いつだって何もなかった

それでも
空虚の穴へ向けて
差し出した手に
掠めるものがあった

その温かさを私は救いだと信じた

もう一度
掠めておくれ

私は空虚の穴へ願った

目を見開き
来るものを待ち続けた

ゆっくり訪れたものは
一定の距離を取りながら
私を見つめる

決して触れようとはしない

艶やかに訪れたものは
私をからかうかのように
私の手を掠める

私は待った

この手を握ってくれることを

じっと待った

けれど

艶やかな訪問者は
いつの間にか
その姿に相応しい艶やかな衣を身に纏い
華麗に舞い上がっていった

その柔らかな衣を
私の手に掠めながら

触れられた手は
徐々に腐り始める

その柔らかさは毒のように
この手を蝕む

それでも
私は待った

穏健な訪問者が動き出す

距離を変えることなく
私の前を徐々に通り過ぎようとしている

私は必死に腐った手を動かす

指は崩れ落ち
無様な姿を曝す

もう
私には求める手もない

腐りきって動かなくなった手越しに
空虚の穴を見つめる

確信した

私の頭上に神はいないことを

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夢月 魅誇

Author:夢月 魅誇
性別:女
誕生日:1月23日
家族構成:父一人、母一人、猫一匹

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